10年前のわたしは
小学6年生でした。教室で授業を受けていたら突然大きな地震が来て、天井に吊り下げられていたエアコンがグラグラと揺れていたのを思い出します。同級生はパニックになっている子も多く、わたしも何度か来る余震のたびに、家族の名前を叫んでいました。偶然にも親は休みを取っていたので家にいて、帰宅困難にはなりませんでした。
あの日から一つ、習慣にしていることがあります。それは「財布の中に10円玉を入れておくこと」です。
翌月から中学生になったわたしは、電車通学をすることになりました。そこで学校の先生から「災害時に公衆電話を使うときは硬貨がないと起動しない」と聞き(通話後に返金されるそうです)、生徒手帳の裏側に10円玉を貼りつけていました。幸いにもその10円玉が使われることはありませんでしたが、今でもその習慣を忘れず、常に財布に入れて持っています。
めぐみーの
女性/27歳/東京都/会社員
2021-03-11 11:06