私の10年案件、綴らせていただきます。
やしろ本部長、浜崎秘書、スタッフの皆様、リスナー社員の皆様、今日もお疲れ様です。
本日の案件、僕の忘れたくないことは、
10年前感じたライブエンタメの脆さと尊さです。
何度かここで書かせていただきましたが、
僕は舞台やライヴ、イベントの制作スタッフとして働いています。
10年前はまだ学生でしたが(浪人・留年していたので苦笑)、
当時も本番中でその日は公演2日目でした。
夜公演のみだったのですが、会場に向かう途中で地震が起こり、
電車は止まっていたので1時間半ほど歩いて会場に向かいました。
会場到着後、当日と翌日の公演中止が決まりました。
その後1日だけ公演は再開するのですが、
結局会場が計画停電のエリアにあることや、
「こんな時に演劇なんて不謹慎だ!」という世間からの声も正直あり、
2週間程公演を残して中止となりました。
千穐楽を待たずして撤収作業を終わらせ、
トラックを見送ったときはなんとも言えない気持ちになりました。
演劇やコンサートといったライヴエンタメは、
コンテンツがあり、それが上演される会場があり、
そこにお客様がいらっしゃって初めて成立します。
昨年からのコロナ禍でも痛感する日々ですが、
その3つはいとも簡単に欠けてしまい崩れ去ります。
そんな脆さを持つ一方、やはり会場で味わう空気、
アーティストや作品のエネルギーというものは、何にも変え難いものです。
1日だけ公演を再開したあの日、僕みたいな一スタッフに、
涙を流しながらお礼を言ってくださったお客様がいらっしゃいました。
あの時の気持ちを今まで忘れられません。
今日もこれから劇場に向かいます。
自分たちの仕事が誰かの笑顔につながることを信じて。
マリュー42
男性/37歳/東京都/会社経営
2021-03-11 12:24