忘れたくないこと。
小学校3年生の時に担任だった先生は、生徒を子ども扱いせずに、対等な人同士としていつも真剣に話をしてくれました。
栗拾いに連れて行ってくれたり、先生の自宅に遊びに行ったこともありました。娘さんが同い年なので、父目線でいつも厳しくも優しく見守ってくれていました。
そんな先生とは小学校3年生の時から30年ずーっと年賀状のやり取りをしていました。
結婚したことや子どもが生まれたこと、引っ越したことなどの近況報告をして、次の年の年賀状でその返事のコメントが書かれているというかんじでした。
「今、こうして自分に自信が持てているのは先生のおかげです」と会って伝えたいなーと思っていた時、ちょうどその年の年賀状に「帰省した際にはお電話ください」と書かれていました。
地元に残っている友達は先生と飲みに行ったりしていたので、私も会いたいなと思い、帰省したら電話しようと思っていました。
しかし…実際に帰省するとバタバタしてしまい、なかなか先生に電話出来ないまま戻ってきてしまいました。
すると、その次の年の年末に1枚の喪中葉書が…。
差出人は先生の奥様だったので、最初理解が出来ませんでしたが、すぐに先生が急逝されたことが理解出来た時同時にその場に立ち尽くして、しばらく動けませんでした。「先生に会えなかった…」
猛烈な後悔と先生に対する申し訳ない気持ちで一杯になりました。
思い出す度に胸が痛むのですが、先生のことを忘れたくないと思っています。
それ以来、会いたいと思った人には必ず会うようにして、連絡を取りたいと思ったら遠慮せずに連絡するようにしています。
後悔しないように生きたい!と毎日思っています。
どさんこマルコ
女性/45歳/北海道/会社員
2021-03-11 14:58