3.11案件 忘れたくないこと
私が忘れたくないことは、いろいろな"温かさ"です。
10年前、当時大学一年生だった私は、冬休みで実家のある栃木へ帰省していました。
高校時代の友人と遊んでいる最中に大地震に遭いました。
慌てて実家に帰ることになりましたが、その帰り道も信号機は全てストップ。道路も地割れしガタガタな道に変わり果てて、交通も混乱状態でした。
しかし、こういう時だからこそ、ドライバーが道を譲り合いながら走行していて、心の温かさを感じながら帰りました。
しかし帰ると、食器も棚から落ちて割れていたり、家の柱にもヒビが入っていたり、今まで見たことない状況に怖くなりました。
それから何日もライフラインがストップしてしまい、生活にも支障が出てきました。
今ほど、災害用の備蓄という概念が浸透しておらず、我が家は、趣味で集めていたキャンプ用品を駆使して、なんとかご飯を作ったり、暖を取ったりしていました。その時に母が家にある食材とキャンプ用品を駆使して作ってくれた豆乳鍋の温かさも忘れられません。
それからテレビやラジオで視聴した報道で災害の状況を目にして心を痛めるとともに、ボランティア活動の報道に心が温かくなりました。
今は、福祉系の仕事をしています。今所属している部署は高齢者の生活を支援する部署にいますが、中には、災害が起きたときに被災地へ出向き、必要なボランティアを調査し、そのボランティアを調整するといった任務を担う部署もあります。
これからも温かさを忘れずに、福祉の仕事を続けていきたいと思います。
長文失礼しました。
アリエルのしっぽ
女性/33歳/愛知県/会社員
2021-03-11 18:49