親の最期を目前にしてもなお
長文になります。
昨日深夜、自宅療養している父の体調が一時的に悪化しました。夜中トイレに行った際、気張ったところで貧血を起こし、たまたま近くの部屋にいた兄が物音に気づいて助け、寝ていた母を起こし、介護救急の方を呼んで対応していただきました。
ですが私がそれを知ったのは翌朝です。
実家は戸建てで、私の寝ていた部屋はトイレから一番遠く、倒れたときの物音はもちろん、夜中に救急の方が来ていたことも気づきませんでした。そんな事態なのに起こしてもらえませんでした。
父が余命宣告され、在宅の終末医療になってから4ヶ月、独身で仕事もほぼテレワークの私は当面の生活が出来る荷物を持って自宅を離れ、実家で生活していたのですが、10年振りの親との同居でこのコロナ禍もありストレスが溜まっていました。
いつもなら土日に見舞にくる兄家族がたまたま木曜の夜から来ており、(虫の知らせでしょうか)今回の出来事です。
昼になってから様子を見にまた来ていただいた介護の方の説明をしっかりと聞き、甲斐甲斐しくお世話する母と兄。一方わたしは「三人もいてもすることないし邪魔だろうな」と思ってしまい、ただ眺めることしかできませんでした。
親兄弟への連絡もいつの間に母か兄がしていたようで、夕方見舞に来てくれた親戚に「状態はどうなの?!」と聞かれても何も知らない私には説明しようがありません。それでいて親戚は今回のことを兄のお手柄のように褒めます。数ヶ月一緒に居てケンカするだけして結果こんなことになっている私の役立たずっぷり。
実家生活でのストレスが強く、以前「一旦自宅に戻りたい」と伝えたときも「居てくれたらもしもの時頼りになるから」と母に言われて、我慢して実家に居ましたが結局いざというときはみんな兄(長男)を頼るのだと思って、やりきれないと言うかこの数ヶ月ずっと縛られていた私の生活はなんだったのか、という気持ちです。
報われたいとか、慰めてほしいわけではないのですがこのままだと父が天国へ旅立ったとき素直に悲しめる気がしません。
檸檬と豆ダイフク
女性/37歳/埼玉県/会社員
2021-03-27 01:03