今日の案件
本部長、秘書、リスナー社員の皆さんお疲れ様です。
私の高校時代の友人の話です。
私の高校には、木造旧校舎の2階の踊場に、身をかがめないと入れないような小さな扉の、通称『精神と時の部屋』と呼ばれる説教部屋がありました。
私の友人のT君は、茶髪に腰パン、ピアスと絵に描いたように教師に目をつけられる生徒だったのですが、とある素行不良を教師に見つかり、1ヶ月の説教部屋行きに。
朝から晩まで反省文を書いているらしい…
ひたすら漢字の書き取りドリルをやらされているらしい…
憶測が憶測を呼ぶ中、1ヶ月が経過。
新年度になり、久しぶりにクラスメートの元に戻ってきたT君は、髪を黒く染め、パーマがとれ、何故かちょっとスリムになり戻ってきました。
中で、何が行われてたの?と聞いても、穏やかな笑顔を浮かべながら、『悪いことはしてはいけないよ。』と言うばかり。
授業中に漫画を読んでいたTくんは、その日を境に勉学に励み、難関大学に現役で合格し卒業をしていきました。
今は母校の旧校舎は取り壊され、『精神と時の部屋』も無くなり、都市伝説となっております。
あの穏やかな笑顔の裏には何があったのか誰も知る由もありません。
飛ばない豚なのでただの豚
男性/41歳/東京都/団体職員
2021-04-06 18:12