500円玉
冬の朝のまだ外が暗い時間、いつも通り出勤の準備をしていたら玄関のチャイムが鳴りました。
「こんな時間に何事⁈」とビックリしながらインターホンの画面を見たら見知らぬ男の人の姿が。
電気をつけていたことから居留守もできず、ドアのチェーンをかけたままドアを開けると、「車、持ってませんか?」と一言。
よくよく話を聞いてみると、友達の車で家まで送ってもらったものの、財布もスマホも家の鍵も車の中に忘れてきてしまった。なので、車でその友達の家まで送ってほしいとのこと。
私は免許を持ってないから無理です!と断ったところ、じゃあ車持ってる友達いませんか?バイクでもいいです!タクシー代貸してください!等、なかなか諦めてくれず…私は出勤時間が迫っていたのと、ただただ怖かった(その人の前歯がなかった!)のとで、ややパニックに。
とにかく早くいなくなってほしかったので、500円貯金の貯金箱から1枚500円玉を取り出し、「もうバスが動いてる時間なので、これでバスに乗って駅前の交番でお金借りてください!」と言って500円玉を渡しました。
するとその男の人は「ありがとうございます!財布が戻ってきたらお金返しにきますんで!」と言って去っていきました。
あれから結構経ちましたが…未だに500円は返してもらえていません。
でも正直もうあの男の人には会いたくないので、返してもらわなくても良いと思っています!
って、忘れた頃に来たらどうしましょう…。
まゆゲ
女性/40歳/埼玉県/会社員
2021-04-28 18:41