先生案件
中学生の時、公民の先生ですごい方がいました。
他クラスの担任でしたが、とにかく筆圧とスタンプを押す力の圧がすごいのです。
授業プリントやテストは手書きが多かったのですが、どうしたらこんな字が書けるのだろうと疑問に思うくらいの歪み具合。
おそらく、力を入れすぎているのだと、最初の方、生徒の間では話題になっていました。
そんな先生は、たびたびプリントの宿題を出すのですが、次の授業の時に、やってきたかを一人一人まわって確認します。
やってきた子には、先生の名前と日付が入ったスタンプを押すのですが、まさかの端っこではなくど真ん中に、しかも力の入れすぎで、プリントをノートに貼っている子はノートに、無意識にスタンプを押してすぐに手で触れてしまった子は手のひらに、先生のスタンプがくっきりうつってしまうのです。
そして、やってこなかった子にはどうするかというと、一回一回、満面の笑みで
「、、、アウトー!!!!」
と拳を天井に挙げ、これもまた満面の笑みでやってこなかったリストにその子の名前を書いていました。
これが生徒には大受け。私もこのくだりが大好きでした。それからというもの、大抵はみんなやってきましたが、ヤンチャな子は「アウトー!!」が聴きたくてわざとやってこないで来るという人もいたり、何なら周りも「お!これはアウトか?アウトか?」と事前にある程度盛り上げておいて、少し貯めてからの、、先生からの思い切りのいいアウト宣告という流れが出来上がりました。
今考えると、本当にうるさかったと思います笑
他クラスが騒がしい時は「あ、公民やってんだな」くらいの心持ちでした。
本当に大人気で、回数を重ねるごとに、先生と生徒の一体感ある盛り上がりが大きくなりました。
今でも鮮明に覚えています。
そのおかげで、みんな公民が大好きで、みんな得意だったと記憶しています。
すまいりー
女性/26歳/東京都/公務員
2021-05-04 07:50