中学時代の私へ
本部長、秘書、おつかれさまです!
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僕の自転車の思い出、それは友達ができずに思い悩んでいた中学生の頃です。
クラスの人たちとなんとなく合わず、正直はぶられていました。「俺には友達ができない。みんな仲良さそうだし、うらやましいな。」と思うと悲しくなり、生まれて初めて孤独を感じていました。
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まだ幼かった僕は、その孤独な生活に疲れ果て、反抗期で両親とも上手くいかず、勉強も手がつかず、全てが悪い方向に向かっていたと思います。
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そんな厳しい現実の中で唯一、心が晴れたのは、夜中に隅田川沿いを自転車で走らせる時でした。
実家のある浅草から月島やお台場まで走り続けました。時々おまわりさんに「夜中に何してるんだ!早く帰りなさい!」と怒られたこともありましたが、泣きっ面の僕の顔を見て、話を聞いてくれて、優しくしてくれたお巡りさんもいました…。
あの時の僕には、自転車で遠くに行くことが、厳しくて孤独な現実から解き放たれ、自由を感じる時間であり、心の支えでした。
その後高校ではラグビー部に入り、友達が自然とできるようになりました。
今でも、時々隅田川沿いを自転車で走ります。
そして、爆走していた自分を思い出します…。
アンネクロイア
男性/33歳/東京都/会社員
2021-05-05 18:05