全力ペダル案件 〜思い出の急坂ーー
お疲れ様です!
私が一番自転車を漕いだのは間違いなく小学5年のあの日です。
当時、初恋をしていた私は同じ想いを抱えた友人たちと共に「足を一度もつかずに自転車で登りきれたら願いが叶う」という近所の急坂に挑戦することにしました。心折れそうになりながらも励まし合い何度も挑みましたが、やはり登りきれず。失恋気分で帰宅しました。
翌朝学校へ行くと何故か私が彼のことを好きだという噂話が学年中に広まっており、告白せずに振られました。
どうやら坂に挑む私たちの姿を彼の友達が見ていたそうです。私たちはスラムダンクの主題歌「君が好きだと叫びたい」を熱唱しながら坂を登っていました。「君が好きだーと叫びーたい!!◯◯く〜ん!!!」と言った様に。そりゃバレますよね。
淡く切ない青春の1ページです。
ちなみに思い出のあの坂はあまりにも傾斜が急で危険であったため、今では改良され都市伝説すらなくなっているそうです。
鮨詰めのゾウ
女性/43歳/埼玉県/会社員・スカロケ妄想党員
2021-05-05 18:37