これが虎としての最初の経験であった
ボランティア先の学校で、新しく赴任した先生たちがやってきました。
私と年がそんなに変わらないのですが、私は、最初盗めるところは盗もうとして必死に観察していましたが、なんか気に入らなくて、だんだん学べることがないと思い始めて、何だよあいつなんて思ってしまいました。
意地です。ただの。若いだけで注目されるあの現象は一体何なのだろう。急に居場所を奪われたような気分になって、必死に空いている枠を探そうとするのですが、全てその先生たちによって遮断されたような。
そうしてだんだん受け入れられなくなってきて、、。ああ、まずい。これが一番生きててまずいことなのに、私はなんてことを考えていたのだろう。
目的は同じなはずなのに、見ている方向がまるで間違っている。
恥ずかしい感覚。でも、、、ああ、うまく言葉にできない。
そういえば、中島敦の山月記を暗唱し始めて、量は全部で12ページほどあるのですが、残り4ページとなりました。ゴールはすぐそこ。
覚えながらこう考えた。
このままだと私、虎になってしまうわ。
尊大な自尊心が邪魔をして、このままじゃ、私も虎になってしまいそう。
すまいりー
女性/26歳/東京都/公務員
2021-05-05 20:19