本日の案件
皆様、お疲れ様です。
先日、NHKで『透明なゆりかご』という産婦人科をテーマにしたドラマの再放送を見ていて、母は一体どんな気持ちで自分を産み、今まで育ててきたのだろう、と思いました。
出産に伴う大変さとか痛みは自分には計り知れないものだろうし、産む側も生まれてくる側も、100パーセント無事であるとは限らないわけだから、きっと不安で仕方なかったはず。
そういう中で生まれてきた命は、母にとっては世界のどんなものより輝いて見えたのかもしれません。
その命が21年の時を経て今の自分になったのだと思うと、なんだか不思議だし、ヘンテコに育ってしまってごめんなさい!という気持ちもあったりします(笑)。
母は昔から、僕や弟に対して、どのくらい大切に思っているとか、そういう話はほとんどしませんでした。
そのくせ怒ると怖いので、幼い頃は、母は本当は僕のことをすごく嫌っているんじゃないかと思ったことも沢山ありました。
でも、今はそうは思いません。
数年前から母子家庭になり、毎日のようにパートで働いて、家事もして、疲れて眠る。自由な時間も少なく、ひたすらその繰り返しのような日々を送っている母の姿を見て、どうしてこんな大変なことを続けられるのだろう?と疑問に感じた時に、それは僕や弟がいるからかもしれないと気付きました。
自分たちの存在が、母にとっての生きがいになっているのかもしれない。
言葉では言わない代わりに、母はその生き方で、僕たちへの想いをずっと示し続けてくれていたんだと思います。
こんなことを母に直接言うのは恥ずかしいので真相はわかりませんが(笑)、いずれにせよ、昔よりも母の気持ちや考えていることが想像できるようになったというのは、良いことなのではないかと思っています。
ちなみに、いつか母に今までの恩返しをすることが、今の僕の目標の一つです。
デネボラ
男性/25歳/栃木県/会社員
2021-05-06 15:59