食育
今年、母の13回忌法要を終えました。
母は元々 美容師で、戦後まもなく 広島の山奥から都会である広島市内で単身 住み込みの修行をはじめ、美容免許を取得してからは『最新の美容を学ぶなら東京だ』と、まだ夜行列車しかない時代に女性独りで上京するようなバイタリティーのある人だったようです。
だから結婚して美容の道をあきらめた後も、家庭内の『 家事 』に職人としてのクリエイティビティを求めたんじゃないかと思います。
洋裁・和裁 それに料理。
どれもすごく凝った手仕事を楽しんでいました。
食器棚の引き出しを探せば、ナツメグ、バジル、ローレル、クローブなとスパイスが揃っていましたし、ピラフは炊くもの、カスタードプリンは焼くもの、といった知識や味などが潜在的に刻まれたことが、今、飲食店に勤める自身の基礎を形作っているように思います。
食作法ももちろん厳しく。
今で言う食育でしょうか。
たかが、食べ物ですが、
1日3回、毎日のことだからこそ、
情操教育や感性を養うには大事なこと。
それはすごく感謝しています。
コーギモモ
男性/57歳/神奈川県/飲食業
2021-05-06 16:32