金銭感覚案件
皆さんお疲れ様です!
私の夫のお母さん(お姑さん)の話です。
夫から「うちは祖父母の家が結構裕福だったから父や母もお坊ちゃんお嬢さんかも…」とは聞かされていました。反対に私は結構な貧乏性一家で育っていたので、結婚した当初はその金銭感覚のズレに毎回お互いに驚いていました。
そもそもお母さんはスーパーなどで買い物をしている時も値段を見ないまま、欲しいと思った品をカゴに入れていました。
なので、私が「それよりこっちの方が安上がりですよ」とよく似た商品と変えようとしたり、「この商品は底値は〇〇円くらいだから買うのはチラシに載ってからでも良いんじゃない?」とか言う度に『そんな事考えた事も無かったわ!』『ソコネって何?!』と目を丸くして驚いたり感心したり…。
そうするうちに義父が定年退職となり年金暮らしになると『大変!節約しなくちゃ!』と言って自分達の生活を見直すようになり、私達が帰省した時にとても自慢げに『あのね、ちゃんと値段も見るように私も気をつけてるのよ!』と言ったので、「じゃあ高いと棚に戻すんですね?」と確かめましたが『…値段を見て、カゴに入れるわよ?』と言ってのける可愛いお母さんなんです。
ある日、いつも会う度に私達がご馳走になるばかりなので今日はご馳走させて!と言ったら『じゃあピザでも取りましょう』と発案したお母さん。デリバリーなんて珍しいけれど、きっとレストランに行ったり何かを買い込んだりするより楽だろうと気を利かせてくれたんだろうと思いますが、いざ頼んだピザが届いて私が支払いをする様子を見て…
『高い!ピザってそんなに高いのっっ?!』と騒ぎ出したのです。
どうやらお母さんが思い描くピザは古き良き喫茶店のメニューにあるような800円くらいのものだったらしく…
『こんなに高い食べ物だと知ってたらピザにしようなんて言わなかった!ゴメンね〜〜!』とたいそう申し訳なさそうに謝ってきました。
お母さんたら、いつもいつも値段も見ないで買い込んだ高級食材ですごく美味しい手料理をご馳走してくれてるんだから、たまにはこっちに散財させてくださいな。
いつも本当にありがとう。コロナが収束したら真っ先に会いに行きたいです!
ここばち
女性/53歳/神奈川県/個人事業主
2021-05-12 16:20