ロック
「 俺たちはLIVEで勝負してる。お前らも楽しんでないで勝負しろ、でなければ出ていけ 」
一昨年ぐらいだったか。
ま、ザックリと、こんなような言葉を観客に投げつけたミュージシャンがいたらしい。
なんとなく『ロックっぽい言動』ということなのかどうか知らないけど、その時、これはとんでもない勘違いだと思いました。
今どきのLIVEの入場料といえば、¥6000くらいですかね?
例えば、自分らの業界ですが「レストランサービス」を一生の仕事と決めて、厳しい修行に耐えたり、自腹で海外留学したり、暑い日は暑く、寒い日は寒かったりする中、1日12時間も立ち仕事をして、ようやく稼いだお金なわけです。
たぶん¥6000といえば、そのうち 5~10時間労働分の対価であるはず。
¥6000 のお金を持って、ガス料金や電気料金を払ったり、お米を30kg 買ってもいいわけですよ。それが生きるための必須なのですから。
その貴重な現ナマ ¥6000を払って、ライブ会場に足を運んでるわけで、これを『勝負してる』と呼ばずに何が勝負か、と思うわけ。
人集めといて「出ていけ」というなら、まず¥6000を返せよ、と。
入場料無料で歌を聴いて、納得したら¥6000を払ってください。気に食わなかったらタダでいいです、っていう、これがおまいらの勝負だろ、と。
「お代は見てのお返り」が商売の基本。
大概の飲食店は後払いだろうと前払いだろうと「マズっ、金返せ」といわれたら金返す前提で代金をもらってますから。
商売をナメたらいかん。
と、その時は思ってましたが。
その彼らが最近は新曲を『投げ銭方式』で売っているらしい。新曲は無料でダウンロードできて、同時に銀行口座を公開し、聞いた人は好きな金額を振り込めるシステムとのこと。
これが、正しい勝負だよね、と。
ようやく納得しました。
まー、そうそう簡単に成功してたまるもんか、と、思ってますが(笑) 実際はどうなんでしょうか。
ロックミュージシャンは甘やかしちゃいかん。過酷であるほど音楽は輝く…
…ような気がする( ´∀`)
コーギモモ
男性/58歳/神奈川県/飲食業
2021-05-17 00:57