本日の案件
本部長、おかえりなさい。
浜崎秘書、リスナー社員の皆様、お疲れ様です。
あれは忘れられない案件〜出張エトセトラ
私は数年前まで、ひと月のうち3週間は出張の日々でした。
そんな中でのある日の出来事。
私はビジネスホテルに宿泊し、朝からお風呂に入っていました。
そんな時、
「ジリリリリ〜!ジリリリリ〜!火事です!火事です!ファンフォン!ファンフォン!避難して下さい!」と音が鳴り響きました。
慌ててシャンプーを流し、お風呂を出て、とりあえずその辺にかけてあったスーツを来て廊下を覗いてみると、皆んな避難をしている様子。
一緒に出張に行っていた同僚の男性も部屋から顔を覗かせていたので、「逃げましょう!」と、すっぴんで髪はびしょ濡れのまま、荷物も持たずにオートロックの部屋の鍵だけを持って避難しました。
ホテルの前には逃げてきたお客様でひとだかり。
通りすがりの人たちは「何事?」って顔でジロジロと見ては通り過ぎていきます。
何か説明があるだろうと15分くらい外にいても、消防車が来るでもなく、ホテルの人がくるでもなく。
中では朝食を作ってくれるお母さま方が何事もなかったかのように、朝食を作り続けています。
誰かが「中に入ろうか」と言い出し、ゾロゾロと中へ。
朝食を作っているお母さま方に聞いたところ、「誰かが火災報知器を間違えて押したんじゃない?」と。
結局、ホテル側からは何の説明もなく、皆は部屋に戻って行きました。
その後、私も仕事に出掛ける時間も迫っていたため、フロントで何も聞くこともなく、ホテルを後にしました。
何事もなかったから良かったものの、ホテル側から説明がないのはおかしくないですか?
私は、まさに「着の身着のまま」逃げて、同僚にすっぴんを見られ、恥ずかしかったです。
数年たった今は、思い出として友達に語っています。
ふとっちょ母ちゃん
女性/55歳/東京都/会社員
2021-05-24 13:23