回転ジェット
平成ガメラシリーズが大好きです。
揃えるつもりはなかったのに、いつの間にか我が家には三部作のDVDが揃っていました(笑)
子供の頃は、断然ゴジラ派で、ガメラはダサい特撮とバカにしていたのですが。
リメイクされた平成ガメラは、庵野監督の親友。碇シンジの名前の由来であり『ローレライ』や『進撃の巨人』の監督にして『シン・ゴジラ』の特撮も担当された樋口真嗣 監督が本格的に特撮パートを担当された映画でもあります。
特撮魂。と、いいますか。
東京タワーや、福岡ドーム、電線鉄塔や、破壊されていく渋谷の駅前など、スケール感が素晴らしい。
映画館にシリーズ一作目を見に行った時に、のっけからのリアル感に圧倒されたわけですが、見ていくうちに「回転ジェットはやるのか?やらないのか?」という疑問が浮かんできました。
たぶん館内にいた旧作ファン全員が思っていたと思います。
『回転ジェット』とはガメラが両手両足を甲羅に引っ込めて、くるくる回り、四方から火を吹きながら空を飛ぶ、飛行形態のこと。
昭和の旧シリーズでは
「ガメラ~ガメラ~強いぞガメラ♪」という少年合唱団の主題歌をバックに空を飛ぶのが、おなじみのシーンなのですが。
それこそ正に、ゴジラ派がバカにするダサい特撮の極みであって(笑)
せっかく、カッコいい特撮で積み上げてきた平成ガメラのリアリティーが一気に崩れてしまいそうで……
後で聞いた話では、本編 監督の金子監督は回転ジェットを入れる気はなかったけど、樋口監督が「ガメラである以上、回転ジェットはやらなければ」と説得されたということです。
結果、回転ジェットは行われました。
両手両足を引っ込め、四方から煙を出しながらホバリングのように上昇し、
少しずつ回転を早め、最後は高速回転で「ビューン!」と飛び去りました。
その ビューン!の瞬間。
見ていたオジサンオバサン全員が一斉に「おおぉう!」と、どよめきました(笑)
コメディ映画で笑いのおきる映画館は、普通ですが、観客が一斉にどよめくのは初めて見ました。
なんて、いうか『説得力』というか。
カッコいいとか、悪いとかじゃなくて「これなら空ぐらい飛ぶなー」という説得力。
まさに特撮魂!(  ̄▽ ̄)
コーギモモ
男性/58歳/神奈川県/飲食業
2021-05-30 22:41