案件について
皆さま、お疲れ様です。本日の案件について、出題させていただきます。
私が小学生の時の話です。
父の仕事の都合で、転校すること数回。あれは小学5年生の春の転校初日。転校生は、体育館で全校生徒に自己紹介をすることになっていました。司会の先生の合図で、転校生は体育館に入場します。在校生や先生方の視線が体育館の入り口に集まります。この手の注目には慣れているし、場数も踏んでいるので堂々と入場すれば大丈夫。いざ入場です。
さて、問題です!この後私に起きたハプニングは、何でしょうか?
正解は…「体育館の入口の段差に躓いて転んだ」でした。
入場中、自己紹介の内容を考えながら歩いていたため、足元の段差に全く気付かず、思いっきりつま先を引っかけてしまいました。
当時、在校生は約500名。全員が静かに注目する中、私が前につんのめる音が『バターン!!!』と体育館いっぱいに響きました。館内はどよめきと笑いが止まりません。私は、一瞬何が起きたかわからずフリーズ。慌てて立ち上がり、急いで転校生の列に加わりました。
その後、集会は無事に終了。教室に入り、改めて自己紹介をしたと思うのですが、当時の私、キャパオーバーで記憶がとんでいます。
ただ、転んだことについて、変にからかってくる友人はいなかったことだけは覚えています。
ちなみに大人になってから、当時の恩師と再会し、その頃の話を聞く機会がありました。
「クラスの自己紹介では『さっき転びました、よりより寄りの使者です』と言っていたよ。あんなことがあったからショックで学校来られなくなるかもと心配だったけど、自分で言ってみんなと笑ってたから安心したよ。」と教えてもらいました。
当時の自分は、転んだことをネタにしていたようです。場数を踏んだ成果でしょうか。肝が据わっているなあ、と、自分に驚きました。
よりより寄りの使者
女性/33歳/東京都/パート
2021-06-01 16:14