案件
中学生の頃の私は、受験のための塾が嫌で、むしゃくしゃして暴れていたら掃き出し窓のガラスに足が当たり、バリーンと割ってしまいました。
ここで問題です。
その後、中学生の私は母になんと言われたでしょうか?
正解は、「そんなに嫌なら行かなくてもいいのよ」でした。
めちゃくちゃ怒られるだろうなと思って恐る恐る話したのですが、思いの外優しくされてしまい、涙がぽろぽろとこぼれました。
その後は反省して、観念し、まあまあ楽しく塾に通いました。
後日、修理したガラスの値段は8000円。
中学生の私にはとんでもない大金でしたが、母は「これは勉強代ね」とあっさり言い、その後はもう何も言いませんでした。
子供心に、私も大人になって子供ができたら、こんな風に接することができるといいなあと、深く心に刻んだ出来事でした。
トビウオ
女性/44歳/東京都/専業主婦
2021-06-01 16:20