社員掲示板

「忘れたいあの時間」案件

皆様、お疲れ様です。
私が大学の吹奏楽部で学生指揮者として奮闘していた頃の話です。

ある日、部員の友人が2人遊びに来るので練習にも参加してもらうという話を聞きました。この友人も吹奏楽をやっていて、彼らの大学の吹奏楽部はコンクールでは同じ地区で、部員数でも演奏技術でも圧倒的に格上。しかもこの2人はそこの部長と学生指揮者。当時私は指揮者として伸び悩んでいたため、彼らに合奏で技術不足を指摘されボコボコにされると思い既に心が折れかけてしまいました。

悲しくも当日。
2人と親しい部員が彼らに対し、練習中の指摘は無しという約束をしてくれたため、私が公開処刑されることはありませんでした。しかし、合奏中に2人は小声で何かを話しながら時々首を傾げます。私自身はと言うと、指揮台に立つも汗が止まらず本番以上に緊張。終始テンパっていたため合奏中の奏者の雰囲気も悪く、緊張したままその日の練習は終わりました。

後日、2人の気付いたことを聞き出してくれた部員が要点だけ纏めて教えてくれました。しかし、2人の指摘する内容は学生指揮者(主に私)に対するものが殆どで、打たれ弱い私にとってはとても耐えきれないものであったそうです。
この指摘を素直に受け入れて練習に取り組んだことで、私含め学生指揮者が大きく成長し、翌年には例年よりも良い結果を残すことができました。彼らには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
しかし、成長には痛みが伴うと言いますが、10年経った今でもあの日の緊張と合奏の雰囲気の悪さを忘れることはできません。

シーガラス

男性/34歳/東京都/自営・自由業
2021-06-17 12:48

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