ブラックバード〜家族が家族であるうちに〜
他局でメッセージを送ったら、この映画のムビチケが当たったので、観に行ってきました。
内容は、ALSで苦しみ、だんだんと体が動かなくなっていく母が、体にかろうじて自由が効くうちに安楽死を選択し、最期の週末を家族で過ごすというものです。
最期だからと、笑顔で楽しく過ごすはずだったのに、、。一筋縄ではいきませんでした。会わぬ間に生まれた秘密や、娘たちの長年の軋轢、それぞれの母の死に対する想い。
取り繕おうとして隠したつもりだったボロは、母の死が近づくにつれてどんどんどんどんこぼれていきます。
そして物語は思わぬ展開へ。
とてもとても、重たい内容でした。
実は、映画館に行った時、観客の9割はおじいちゃんおばあちゃんだったのです。
作中では、きちんと「旅立ち」のシーンも描かれるのですが、きっと私よりも少し先にそちらに行ってしまうのだろう、おじいちゃんおばあちゃんたちの鼻を啜る音が映画館に響いて、「覚悟」とかって、こういう時に決めるのかな。なんて考えたりしました。
人生のカウントダウンは、いくら若いからって、もうすでに始まっている。
だったら、できるだけ後悔の少ない、そして、できるだけ家族が喜んでくれる道を選択して生きていきたい。映画を見て思いました。私だって、いつか家族と別れを告げる日が必ず来るのだと。
だったら、なるべく家族を喜ばせることをしたい。
でも、そんなこと考えてたらキリがなくて、どれが正解でどの自分を信じて歩めばいいのかますます分からなくなって、1人ボケーっと立ち尽くしています。
人生って短いのに、どうして他人や近い存在の誰かを傷つけることに徹してしまうのでしょうか。
安楽死って、とても深く考えさせられるワードですよね。日本では許されないことかもしれないけど、作中では、自ら生きる期限を決める人はいたって正常な心で、精神的におかしいというわけではないとありました。
これから先、生きていくのに、私が選ぶ道で家族や他の誰かが幸せになってくれたら嬉しいのに、その方法がわからない。
すまいりー
女性/26歳/東京都/公務員
2021-06-22 23:09