本日の案件
皆さまお疲れ様です。
本日の案件です。
今から20年ちょっと前くらいでしょうか。当時まだ私は小学生の低学年だったと思います。野球のナイター観戦から両親と姉と車で帰っていました。道中、地元では心霊スポットとして、まあまあ有名な峠のトンネルを通らなければ帰れないため、当時の私は内心怯えていました。
その時も怖いなと思いながらも家族みんな一緒だしなんにもないよな、と自分に言い聞かせていました。ところが、その日は夜の11時を超えて夜間工事が行われているとのことで新トンネルは通れず旧トンネルへ迂回するように誘導されました(誘導員の方もいたと記憶しています)。
旧トンネルの入口は新トンネルからさらに峠を登ったところにあり、道も暗く途中から私は目を閉じて早く通り過ぎてくれ、と思っていました。
ほどなくして旧トンネルへ差し掛かると、両親が「あの人たちはなんなん?!」と言い、恐る恐る目を開けると深夜になろうかという時間に10人くらいの大家族の影が見えました。赤ちゃんを抱っこしたお母さんらしき人や子供やお年寄り、大人の人影がそこにありました。私と姉は怖くて声も出せず、両親もさすがに慌てており、なんとかUターンして新トンネルのところまで戻ってきました。すると新トンネルの深夜工事は行われていなかったのです。
実害などはなくその後、無事に帰宅できましたが、あれはなんだったのか…と家族全員で狐につままれたような気分になりました。
アビス
男性/37歳/福岡県/会社員
2021-06-24 18:11