不思議体験

本部長、秘書、社員の皆さまお疲れ様です！
私の不思議な体験をお話しします。
私はぬいぐるみが好きで集めているのですが、その中でも特に大事にしている子がいます。

ある日の夜、その子を抱いて布団にはいり、目を閉じました。
ふと気がつくと、私は実家のリビングにいて周りに家族が座っていました。
皆で楽しく話をしていると、おもむろに弟が立ち上がり、リビングのドアから外に出ていきました。

その瞬間、廊下をものすごい勢いで白いものが走ってきて、弟に飛びかかりました。
私がかけよって引き剥がすと、それは長い髪を振り乱した女の人でした。
白い顔に大きな目を剥いて、今度は私に襲いかかって来ました。
私が必死で抵抗すると、その女の人は階段を四つ足で駆け上がって二階へと消えました。
弟に駆け寄ると、額から血を流していました。

ここで目が覚めました。
全身汗だくで、心臓はドクドクと脈打っています。
夢で良かった…と思い、私は目を開けました。
すると抱いていたはずのぬいぐるみが、いつの間にか枕元に座り、じっとこちらを見ていたのです。


実は弟はよくそのぬいぐるみを私から取り上げては、無理やり引っ張ったりイタズラしてばかりいました。
今、そのぬいぐるみは弟に隠されてしまったまま出てきていません。
次にその子が見つかったら、私はお祓いに持っていこうと思っています。

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