思い出のLIVE 案件
【 Sleep with me tonight / 土岐英史 】
アメリカを代表する作曲家 バート・バカラック大先生の名曲のカバーです。
今はもう失くなった六本木の小さなライブハウスで、よく土岐さんのライブを見ていました。
雑居ビルの6F エレベーターを降りると、すぐに受付カウンターがあって料金を払い、橫のドアを開けると、もう、すぐ目の前がステージの右袖 (笑)
奥に進むと客席フロアが広がっているんだけど、そちらへは行かずに、ステージのすぐ橫の通路で立見をするのが常でした。普段から何時間も立ち仕事だし(笑) 2、3時間のライブを立見するぐらいどうってことはない。
それよりも、ステージのすぐ真横で演奏が見られるほうがレアな体験だから。
たとえば誰か別の歌手が主役のライブのサポートだと、たいがいサックスは右脇にいるから、まさにすぐ1m先で吹いていたりして、マイクが拾わない生音はもちろん聴こえるし、曲と曲の合間には、土岐さんと一言二言 お話ししちゃったりしてました(笑)
ある日、入り口近くが騒がしい。
「もう! 本当にあと5分くらいで終わりですよ」
「かめへんから、金は普通に払う言うとるやろ。」
仕事終わりで、駆けつけてきたらしいスーツ姿のサラリーマンのおじさん。4千円のチャージを払って、アンコールのこの1曲だけを聴いて「やっぱ、ええなー♪」と呟きながらお帰りになりました。
自分もすでに廃盤になったアルバムを持っていますが、土岐さんのカバーでは一番好きな曲です。
コーギモモ
男性/57歳/神奈川県/飲食業
2021-07-02 11:39