祝う必要のない区切り
取り立ててどうってことはないのだけれども……
鴻、明日から七年目。
六年目最後の日なんて、別に節目って程のことではない。
この世には十年、二十年、三十年、五十年と当代が暖簾を守ってきている店が数多ある。
明日から七年目なんて、まだまだヒヨッコみたいなもの。
白い麻の暖簾はだいぶクタビレてきた。生地が擦り切れたところが一箇所。洗っても元の白色に戻ってはくれない。
「それも歴史だ」なんてカッコつけて思っていたけれど、家族に言わせると「かなりミットモナイ」らしい。
憐れんだ家族が新しい暖簾をプレゼントしてくれるって、それが明日七月六日に届くって、昨日初めて知らされた。
娘がデザインを決めたらしい。
ついでに仕事着の作務衣がヨレヨレなのもミスボラシいとのことで、女房が新しい作務衣を調達してくれた。
なんだか、鴻は随分と幸せな奴である。
祝う必要などあるはずのない節目であるけれど、まぁひとりで乾杯してみるかな……
ところで、まったく関係ないことでひとつ。
これまで書き込みする時に『♪』を多用してきたけれども、♪はもう止める。
今年六十三歳になる“半爺い”が使うもんじゃないと、急にそんな気分になったのだ。
♪はもう使わない。
では、オヤスミ。
鴻の親父(おおとりのおやじ)
男性/66歳/埼玉県/居酒屋やってます
2021-07-05 23:20