今日の飲食店あるある
飲食店の損益というのは、ざっと、材料費が3割、人件費が3割、光熱費家賃が3割、残り1割が儲けというのが、大まかなところです。
つまり1000円の商品で100円の儲けしかありません。それもロスなく安定して売れていての話です。
その中で、材料費を浮かせるために、業務スーパーの安売りを利用したり、実家から作物をもらったり、あるいは奥さんを動員して人件費を削ったりして、何とか儲けを15%ぐらいに上げるように頑張る。
利益率が15%を越えたら、かなり優秀。実際は10%にも満たない、5~8%ぐらいの利益率で頑張っているところも多いと思います。
もちろんこれはコロナ禍を考慮しない、平常時のビジネススキームです。
そんな中、
最大手のデリバリー代行業者の手数料はなんと35%です。まともにやっていたら儲けなんか吹き飛んでしまいます。
それでも、コロナ禍で厳しいところ、額面上の売上は欲しいし、少しでも宣伝になればと導入してみたりする。
でも、やっぱり苦しくて1000円の商品を1300円のデリバリー価格にせざるをえない。
うちはバカバカしくて止めちゃいましたけどね。経済的にも割に合わないし、何より末端の関係者の意識が低すぎる。大事なお客様と大事な商品の間に立って、台無しにされかねません。
汚いパーカーに白タオルハチマキの兄ちゃん登場。
「ちわーす。〇ー〇ー〇ーツっす」
「うちはやってないから、向かいのカフェじゃないかな」
って言ったのに、まだうちの看板とスマホを見比べてウロウロしてる。
「何て言う名前のお店?〇〇?だから向かいのカフェだってば」
お詫びも、お礼も、なし( ̄ー ̄)
こんな商文化はコロナ禍が収まったら淘汰されないだろうか。と、まで、酷なことは言いたくないが、質の向上は求めたいよね。普通に歩いていて際どく、自転車に轢かれそうになったりするし。
皆さんも、地元の飲食店のテイクアウトは、出来るだけ直販にしていただけると、お店は助かります。
コーギモモ
男性/57歳/神奈川県/飲食業
2021-07-06 22:42