『 個性 』
こないだニュース番組でいわゆる「キラキラネーム」の賛否を討論する番組がありました。
ワタシ自身はあまり心良く思っていない側の人間です。まぁ、例によって『自分とは別の世界の話』であって、実害もなければ他人の珍奇な名前など、あまり興味もないのですが。
キラキラネームをつける理由として強くあるのが、稀なる「個性的な人」に育って欲しいということでした。
個性=珍しい=他人とは違う、という価値観。
というモノを所持するという意味でいうと、犬の毛色の奇形化に似ているな、と思うのです。
例えばロン毛のダックスフントでいうと、血統的には全身 茶色のレッドと、ブラック&タン という黒茶の斑がスタンダードであり、ブリーディングとして継続育成させるべき血統とされているのですが。
レッドに対するチョコやクリームといった薄色や、やはりチョコ&タンというカラーは『アルビノ』であって、特に犬全般、鼻や唇は濃い黒が主体となるべきところ、薄く茶色い犬もいて、それらは虚弱体質や骨格異常などを生じる可能性が高く一代限りで繁殖させるべきではない、と言われます。
ところが、スタンダードから外れた珍奇なカラーほど、好んで買いたい人も多く、高値で売り出されることもあり、色素異常の犬を積極的に作りだそうという、およそブリーディングの精神からはかけはなれたことも行われているわけです。
チョコ&タンに、さらに白毛の斑が入ったダックスやシェルティなどがいて。それらいろんなカラーの犬を多頭引きで散歩している飼い主なども良くみますが。
チクチクとした痛みを感じます。
極めて普通のカラーに、普通の体型で、
なるべく病気や問題は少なく、育ってもらいたい、という以上に願うことはないし、同じ時間と空間にいるだけで唯一無二と思うし、それを他人に誇示しようとも思わず、穏やかな時間が過ぎることが、たった一つの願いだと思うのですが。
やっぱり、自分とは別の世界の話ですね。
キラキラネームもそれに近しい感覚(。-∀-)
コーギモモ
男性/57歳/神奈川県/飲食業
2021-07-16 15:08