イージーライダー
五輪が盛り上がる中、もうすぐ原爆記念日も、終戦記念日も、やって来ますね。
日本が勝ち目のない戦いに向かっていった要因のひとつには、当時の国民感情というのがあると思うんです。
つまり、明治維新の後、日清戦争・日露戦争という大国相手の戦争に勝ってしまったから、軍部だけでなく、国民全体も「調子に乗ってしまった」のだと。
自分の父は割りと早くに「こんな戦争、勝てっこない」と思っていたそうですが、母は本気で「鬼畜米兵」と思って竹槍訓練していたそうですし、シニカルな立場をとる村人を「非国民」と呼んで、そこの家の子に石を投げていた、と言ってました。
もちろん、後年、母は自分がしたことを後悔していました。
それでも当時は父のような思想を持つ子は希少な非国民で、母のような子が大多数の普通だったのだと思います。
軍部に強制されるよりも、国民自身の世論により、挙国一致で戦争に向かっていったのかもしれません。
日本は敗戦を迎えて、アメリカ占領軍 GHQ の支配を受けるわけですが。司令官 マッカーサー元帥が着任の時には、日本国民の間にはちょっとしたフィーバーが起きたそうです。
かつての「鬼畜米兵」はどこへやら(笑)
やがて、朝鮮やフィリピン方面への不手際で、元帥が司令官を解任され、本国アメリカへ帰国する際には、日本国民から数万通のファンレターが寄せられたといいます。
今回の五輪。開催反対の意見は、開会式を境に、あっと言う間に日本選手への応援へと変わる。
それが悪いとは思いませんが「そういう国民性なんだな」とは覚えておいたほうが良いかもしれません。
数年前、もてはやされた若者達による国会前の反戦デモはどこへ行きました?
もしも、今、あるいは近い将来、大陸からミサイルが飛んできて、海に落ちてるうちはまだ良いけど、間違って どこかの都市に落ちて被害が出たら…
この国の世論はたった一発で変わる。
今回、皆が身をもって体験したことは貴重なことだと思います。
コーギモモ
男性/57歳/神奈川県/飲食業
2021-07-25 22:14