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衝撃的なお祭りとたこ焼と・・・

皆様、お疲れ様です。
お祭りの思い出です。

小学生の頃、同じクラスに僕によく声をかけてくれる女子がいました。その子の名前が仮に吉沢京子さんだとすると「京子ちゃん」ではなく「吉沢さん」としか呼べない存在でしたが、内向的な僕にとっては心の中でほのかな想いを抱く特別な人でした。

お祭りの夜、男子の友達数人と縁日に行って楽しく過ごしていましたが、僕が一人で公衆トイレに行った帰りに偶然、吉沢さんに会いました。
何かを買って屋台から出てきた吉沢さんに気付いた時、吉沢さんも僕に気付いてくれて「あ」と言って小さく手を振りながら近寄って来てくれて「誰と来たの?」とか二言三言話した後、「これ食べる?」と言ってつま楊枝で差し出してくれたのは「たこ焼」でした。
僕は「タコ」は食わず嫌いだったので当然たこ焼を食べたことはありませんでしたが、吉沢さんがくれるものを拒否するわけもなく、つま楊枝に口が触れないように気を付けながら、彼女が差し出したたこ焼をいただきました。
「!」
熱くて表面がパリッとしているのに中身が程よく柔らかくて、たこのぷにぷにした食感に、ソースと青のりの味と香りが合わさって衝撃的な美味しさでした。
僕の表情を見ていた彼女は「美味しいよねー」と満面の笑顔になって「あたしも食べよっ」とたこ焼を頬張り「ん~」と言って、つま楊枝を持った手を頬にあててるのでした。
初めてたこ焼を食べた衝撃的に幸せなお祭りでした。

ファーストオーシャン

男性/61歳/千葉県/会社員
2021-08-03 13:27

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