本日の案件
本部長、秘書、社員のみなさん、
お疲れ様です。
本日の案件です。
20代付き合っていた彼と行く夏祭りの日、頑張ってひとりで浴衣を着付けました。
仕事終わってバタバタだったのでとにかく焦っていて。悪戦苦闘して待ち合わせギリギリに駅に到着。そしたら彼がひとこと。
「あ!浴衣... ん? ちよっと待って??ちょっと待って? 浴衣の合わせ、それ逆な気がする...違う?」
ああー!
浴衣の合わせが逆!
亡くなった人の合わせになってたー!
恥ずかしいー!
もう本当に恥ずかしくてぶわっと泣けてきて。
「帰る〜、帰るぅぅ〜、はずがじい〜...今からもう一回自分でやり直しとかでぎない〜」と大泣きの私。
そしたら、彼が「大丈夫!とりあえず俺の家まで戻ろう」と。泣きながら手を引かれ、彼の家まで行き、とりあえず帯をほどく。そしたら、彼が着物をあっという間に着せ直してくれたのです!!
私が悪戦苦闘した時間はなんだったのだというくらい、アッサリと!完璧に!
ええ?!アナタ誰ですか?というくらいビックリしました。
そして、すぐにお祭りへ向かうことができて。気崩れることもなく、お祭りを2人で楽しめました。
なぜ、彼がそんな対応できたのか。
それは、彼の母親が美容師で着付けも仕事にしていた方だったのです。小さい頃からずっと母親が着付けするのを近くで見ていたらしく。自分は着ないけどだいたいのことはわかるとのこと。へえ〜。だから、駅で会った時すぐに私の着物の合わせが違うことにも気づいたみたいでした。
あの日の彼はまさに私にとってのヒーローでしたね!惚れ直しました。それが、今の夫です。
みどみどり
女性/51歳/東京都/自由業
2021-08-03 13:36