夏のイケメン案件

本部長、秘書、社員の皆さまお疲れ様です。

私は東京の西の端っこで生まれました。
夏には地元の川で遊ぶのが恒例で、小学生の時は学年関係なく朝から夕方まで川にいました。

そこに１つ学年が上のお兄さんがいたんですが、彼の連れてくる犬がイケメンでした。
犬の名前はタロキチ。
元は野良犬で、リードを嫌がる犬でした。
30年以上前、リードをつけなくても何も言われなかった時代だったのが良かったんでしょう。
タロキチは１つ上のお兄さんと一緒に毎日川に来ては、木陰でのんびりしてました。
大人しくて、何をしても怒らないタロキチ。
そんな彼がたまに走ってジャンプし、空中で何かをパクッパクッと噛んでるんです。
不思議だったので、お兄さんに聞いてみたら
「あれは飛んでる蜂とかアブを追い払ってるんだよ」
と教えてくれました。
確かに、タロキチは空中をよく見てジャンプしてます。
虫がいなくなると木陰でのんびり。

学校のプール参加日とかには絶対アブに刺される人が出るのに、川で遊んでてもタロキチのおかげで刺された事はありませんでした。

ああいう見守りかた、今思うと とてもイケメンだなと思います。

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