真夏のイケメン祭り

友人宅でホームパーティーをしていた時のことです。

私はお酒は弱い方ではないのですが、朝から何も食べていなかったのと暑さのせいか、乾杯だけで気分が悪くなってしまいました。

お酒が入ればエンジンもかかって回復するだろうと思い、ちょっと無理をして次々とグラスを空けていきました。
するとどうでしょう、おいしいご飯とアルコールが効いたのかだいぶ気分がよくなってきました。

そこで、下戸だからと率先してお酒作りをしてくれていたA君とお喋りをするため、2人でキッチンに。
私の頼んだウーロンハイを作ってくれました。
しかし、しっかりとその手元を見ていたのですが“あるもの”が足りていませんでした。

「あれ？焼酎は？」と聞いた私にA君は
「なに言ってんの、体調悪かったでしょ。途中から薄くしていって終盤はただの烏龍茶にしてたよ」と言いました。

こんなイケメンいるのでしょうか。

あまりにかっこよすぎる完璧発言と、何にも気づかず「いやぁ、やっぱりアルコールが効いたんだなぁ！」などと楽しく飲んでいた自分にも恥ずかしくなり、コソコソとキッチンから逃げました。

目立つ人ではないのですが、しっかりと周りを気にして隠れた気遣いができる、その人間性に心から尊敬しました。
そんなA君がいる席では安心してハメを外しています。

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