人生でいちばん美味しい案件
皆さん、お疲れ様です。
私が人生で一番美味しかったモノ、それは…
数年前の誕生日に食べたカキフライです。
私は牡蠣が大好きなのですが、夫は牡蠣が嫌いで、自宅で食べる事はなく、何年も食べたいなー!と思っていた時、友人が「もうすぐ誕生日だよね?牡蠣食べたくない?食べに行こう!」と声を掛けてくれました。
すぐさま「よろこんで!」と答えました。
私の誕生日当日、友人は恵比寿にあるオイスターバーを予約してくれていました。
店内にはいると、氷の上に乗った牡蠣が磯の香りをプンプンさせながら私達をお出迎えしてくれています。
もう入った瞬間から絶対美味しい!と期待にヨダレが溢れます。
ビールを頼むより早く、生牡蠣とカキフライを取り急ぎで!と店員さんに注文。
まずは、生牡蠣がご登場。
殻からはみ出そうな程のぷるんぷるんの身が揺れております。
レモンなんていりません。そのまま一口でちゅるり…強烈な磯の香りが鼻に抜け、ぷりっぷりの身に歯をたてると…ぷちゅ、じゅっわぁ〜!ん〜海のミルクがぁぁぁぁぁぁ!もぐもぐもぐごっくん!
はっ!のんじゃった…もったいない…
いや、正解なんだけどもっと味わいたかった…
そんな中、私の目の前には次のひと皿。カキフライ様がお出ましに。
小麦色のジュワジュワ鳴るドレスをまとい、トロリとクリーミーなタルタルソースの冠を被った牡蠣料理の女王様のお出ましです。
これまた大きな身でしたが、そのまま私は恭しく口元までエスコート。
揚げたての熱と香りがまるで「苦しゅうない」と仰っているかのよう。
僭越ながらいただきます。
あっつ、ざくっ、あっつ、じゅわざくじゅわざくじゅわじゅわじゅわじゅわじゅわ…ぴっちゅーーー!!
女王さまぁー!大変美味にございますっー!
思わず目を瞑って味わっていた私は、連れてきてくれた友人にポツリと一言。
「人生でいちばん美味いカキフライでございました」
友人は「そりゃよかった。おかわりは?」と聞いてくれたので
「いります!」と即答。
この後、牡蠣はお店で美味しいものを食べるに限ると、友人と何年も牡蠣を食べに出かけていますが、私はこれ以上のカキフライの味に出会っていません。
きっと待ちに待ったカキフライは何にも変え難い特別な味だったんですね。
あふる
女性/39歳/神奈川県/派遣
2021-08-09 16:24