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夏のエモい話

皆さま、お疲れ様です。
私の夏のエモい思い出は、高校3年生、部活の最後の大会です。

私は吹奏楽部に所属していました。
吹奏楽も、高校野球のようにコンクールの全国大会があり、この全国大会に出るためには夏の東京都予選を勝ち上がる必要があります。
私の学校も、この東京都予選に挑戦しました。

結果発表は、各校の代表2人がステージにあがり、壇上で結果を聞きます。
このときは、部長と私が代表でした。
残念ながら、私たちの学校は次の大会へ進めることはできず、その瞬間、最後の夏が、終わりました。

表彰式が終わり、部長と私がみんなのもとへ戻る途中、私は、悔いはないほどやりきった達成感と、それでも結果に対する悔しさが入り混じって、何も話すことができませんでした。
それを見かねた部長は私に「いい夏だったね。一緒に音楽できてよかったよ。胸はってみんなのもとに帰ろう」と声をかけてくれました。
私は「そうだね。こちらこそありがとう」とだけしか返せなかったのですが、本当に部長の言葉には救われました。そして言葉通り、涙は見せずにみんなのもとに戻りました。

結果は残念でしたが、いい表情で夏を終えられたのは部長のおかげです。
あれからもう何年も経ちましたが、あの日のことは、いまでも忘れられません。

ストピー

男性/30歳/東京都/会社員
2021-08-11 13:36

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