夏の思い出
本部長、秘書、社員の皆様お疲れ様です。
大学2年生の夏休み、女友達3人と山奥の温泉旅館で泊まり込みのアルバイトをしました。都会と遠くはなれた山奥の湖のほとり。バイトの休憩時間は自然の中で散歩したり、バイト終わりには毎日温泉に入らせてもらって、非日常を満喫。
そこに他の大学の男子学生が2人入ってきました。同い年だったようで、すぐに5人で仲良くなりました。バイトが終わった後、お互いの部屋で一緒に飲んだり、休憩時間が重なった2人で一緒に湖で遊んだり、たまに車を出してもらって山を降りてファミレスに行ったり、流星群の日に星を見に行ったり。
離れがたいくらい仲良くなったのに、一緒にいられる日がどんどん短くなって、いつの間にか私達3人が先に帰る日が近づいてきました。
でも、お互い地元も遠く、バイトが終わったら終わってしまう関係なのもわかっていたので、もう終わりだねって話題を誰も出せませんでした。
最後の夜、男の子達の方から、「湖に星見に行こうよ」と誘ってくれました。湖に行ってみると、真っ暗な中、ベンチの所にロウソクの光が。
「みんな、バイトお疲れ様でした!」とケーキのサプライズ。感激で涙しながらお別れしました。
誰もロマンスにならなかったからこそ、綺麗な夏の思い出になりました。
その後、夏休みや冬休みには連絡を取り合い、お世話になった温泉旅館に泊まりに行ったり、年賀状のやりとりをしたり、わたしが結婚する時には結婚式にも参加してもらいました。
青春時代の夏の大切な思い出です。
大木とひまわり
女性/46歳/東京都/会社員
2021-08-11 19:14