分かれ目
ワタシの父は、東京生まれで、
小学生の時に東京大空襲を経験しています。
父の当時の住まいは杉並だったのですが、父いわく「下町あたりを狙って、余ったから帰り道に、丁度 良さそうな住宅街があったから、爆弾を捨てて行ったんだろう 」と言ってましたが。
防空豪に避難する途中、
婆ちゃんに「位牌を忘れたから取って来てくれ」と言われて、家に戻ると、すぐ隣の部屋で物凄い音がして、怖くなりすぐに飛び出したそうです。
警報が解除になって家に帰ると、例の部屋には、細かくバラけて燃える前の不発の焼夷弾が大きな塊のままで落ちていたそうです。
もしも
あれが不発弾じゃなかったら。
隣の部屋じゃなく親父の頭に直撃していたら。
自分はいないのだと ( ̄ー ̄)
友達のお爺さんは、歩兵部隊の車両係で、行軍の途中でジープが故障し「修理したらすぐ追いかけるから先に行ってくれ」と、車を直して、部隊に追い付いてみると、戦闘機の機銃掃射で部隊が全滅していた、とか。
ファミリーヒストリーではないけど。
今日くらいは、自分が生きている「ただの偶然」に想いを馳せてみても、良いかもしれません。
コーギモモ
男性/57歳/神奈川県/飲食業
2021-08-15 22:42