宮崎アニメ
昨日は「 お客さんを泣かせることほど簡単なことはないが、人を笑わせたり、面白がらせたりすることは難しい 」という話でしたが。
押井さんも『難解な映画監督』と言われる前は、ギャグに定評があったんですよね。タツノコ時代のタイムボカンシリーズの中で、三悪人が金がなくて、バイトしながらドクロメカを作るくだりとか、屋台で酒飲みながら愚痴るくだりとか、本当にシミったれてて面白かった。
後年になっても、たまにパトレイバーシリーズで、脚本やコンテを担当した回は、テキトーにやってる(ように見える)ギャグが本当に面白かった。
当時、宮崎さんにも「天才」と言われて、何度もジブリで仕事しろ、と誘われて。
当の宮崎さんもギャグは得意で『未来少年コナン』や『ルパン三世』の頃は絶品だった。
泳ぎながら逃げるルパンがなぜか『平泳ぎ』だったりとか、斬鉄剣に切られてシマシマパンツ1丁になって 「また、下らぬものを切ってしまった…」とか。
ヨーロッパやアラブを舞台に、金銀財宝を狙う大泥棒がなぜか、カップ麺をすすってたり、100円ライターを使ってたり、絶妙に和のテイストでシミったれたギャグがちりばめられていた。
ラピュタのドーラ兄弟達とか、豚のマンマアユート団とか、片鱗は残っていたのに、いつの間にか『巨匠』として奉られて「地球環境」とか『子供達の未来』などと期待をかけられてしまい。
感動巨編とかハートウォーミングなファミリームービーなど、別に観たくはないし、ジブリが新作を作るなら、その資金調達力でもって、スタジオ地図(細田守 監督)や、コミックス・ウェーブ・フィルム(新海誠 監督)に投資したほうが、よほどアニメ界には有意義じゃないかと、1ファンとしては思う。
本気で『シン・ナウシカ』を作るなら話は別だけど(笑)
コーギモモ
男性/57歳/神奈川県/飲食業
2021-08-20 22:50