大人のゴン攻め案件

大学4年生の春、就活をしていた頃のことです。
当時マスコミを中心に全国の企業を受けていたのですが、何十社受けても内定をもらうことができませんでした。
ところが最後の最後、ある企業から最終面接の連絡が来ました。
もうここに落ちたら、就活浪人が確定します。
もともとかなりの緊張しいなのですが、そこでなぜか「もうどうにでもなれ！どうせここも落とされるんだから！」という気持ちになってしまいました。
それまでは後ろでひとつにくくった真っ黒の「ザ・就活生ヘア」をしていたのですが、これを思いっきり脱色し、就活前と同じ色に戻しました。
ボタンをいちばん上までとめていたブラウスは開襟シャツに、靴も7センチヒールにしました。
どういう流れでそういう話題になったのかは覚えていませんが
面接では、かつて食品工場で「水まんじゅうを長い葉っぱで巻く作業を8時間続けるバイト」をしていたことを話していたと思います。
マスコミに関わる者としての使命感なんか知らん！まだ業界入りしてねーし！というスタンスでした。
そんなこんなでこれまでの就活面接の時と比べるとなんともくだけたかんじで挑んでしまったのですが、
なんと翌日に、内定をもらえてしまいました。
開き直りとやけくそから生まれたものではあるのですが、あれほど勢いがあるゴン攻めをしたのはあの最終面接の時が最初で最後だと思います。

ちなみに、内定がもらえた日は渋谷にいました。
今は懐かしの渋谷スペイン坂スタジオでやしろさんの公開収録を聞いた帰り、パルコの裏で連絡が来ました……！

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