陽性の子どもを母が看護するということ-1
二十歳息子が感染した記録です。
「疲れた」〜陽性患者に認定されるまで
0日目
バイトを早退し「ちょっと寝る」と言い
お昼も食べずに6時間爆睡している。
熱を計ったら38•7℃。この時点でもう怪しい。
「こいつ、やらかしたな」と思うも
次の瞬間最悪の事態が頭をよぎる。
…できることをやるしかない。
まずどうしたらいいんだっけ?
かかりつけ医か発熱相談センターだ。
除菌グッズをあるだけ出して
本人が触った所を消毒しまくる。
1日目
会話は全てSMSにし
飲み物・食事はドアの前に置いておく。
病院に電話すると、症状・行動履歴を聞かれる。
PCR検査を夕方に予約する。
検査にいくらかかるのかわからんが
現金をかき集めておく。
夕方検査に向かわせる。
外へ出すことがはばかられるが仕方ない。
診察料と薬代だけ支払う。結果は明日。
夜中飲めるようにペットボトルを何本か渡して
おく。夜39℃超えて解熱剤を飲んだようだ。
2日目
味の濃いものが食べたいと
梅干し・味付け海苔・塩を渡す。味覚は正常。
お医者さんより電話、陽性とのこと。
お忙しいだろうに丁寧に説明してくださり申し訳
ない。「今すごく多いんですよ」の一言に
うちだけじゃないんだと少し気持ちが軽くなる。
私がワクチンを二回接種済みなのと
入院はできないので「お母さんが看護して
ください」と言われ、ここで初めて
映像でよく見る看護師さんの感染対策を思い出し
絶対にうつってなるものかと
マスクは不織布にし、水場を分ける。
タオルは以前から分けている。洗顔・歯磨き
セット・石けんは各々トレイに収めて離しておく。
私のメイク道具やドライヤーも
リビングに移動する。
イオン飲料が飲みたいとのことで買い出し。
人の少ない時間を狙い
昼間の気温36℃の時間に買いに行く。
本人も学校・バイト先に連絡するのに忙しい。
14時過ぎに自動音声電話が来て
体温・体調の質問に答える。
この電話に数回応答しないと
保健所から電話が来る仕組みになっている。
その2へ続きます。
べにあずま
女性/57歳/東京都/パート
2021-09-11 08:24