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ラスト・ディール

アマプラで「ラスト・ディール」という洋画を見ました
美術商のおじいさんのお話です
ディールは取引という意味なので、英語だと「ONE LAST DEAL」という名前になり、直訳すると「最後の取引」です。

場所はフィンランド。
絵をオークションで仕入れ、自分のお店で売る美術商をやっているおじいさん。でも、ここ最近は売り上げが良くなく、体も少しずつ重たくなってきた。そろそろ潮時かと思ってきた頃。
自分が気にかけなかったせいで疎遠になっていた娘と孫がやってきて、ここで孫に職場体験をさせてほしいと。孫は、警察にご厄介になったことがあることから、職場体験で経験を積まねばならなかった。かなりの曲者。
さらに、友人に誘われた展覧会で、描いた人の名前こそ書いてないが、明らかに有名な画家のものと見られる作品が隅に追いやられているのを見つける。美術商としての血が騒ぐ。これはどうしても、どうしても手に入れたい。そして、これで「最後」の大きな商売がしたい。
オークションで出され、他の者の手に入ってしまう前に、少ない手がかりでいったい誰の作品なのかを調べなくては。

おじいさんの「最後」の仕事が始まります。
でも、美術商って大変なんです。大金で絵画をオークションで買い、その倍以上のお金で売る。
お金は1週間以内に払わねばならないので、人に売ってから、、とはできないのです。
おじいさんには、当然お金がありません。
「借りなければ」、この絵画は買えない。

・・・では、おじいさんは、誰からお金を借りようとすると思いますか?
もちろん1人ではありませんが、そのうちの1人は「娘」です。
子供に大きなお金を貸してくれという親の気持ち。想像はできます。
私の去年死んだ祖父は、母にお金を貸してくれないかと言っていたそうでしたので。
祖父は、自営でした。お金がなくて、貸して欲しいと言い、母はよく怒っていました。
うちは疎遠になって、疎遠のまま、5年も会わずそのままさよならしましたが、まるでうちの家族を見ているような映画でした。
私は、この映画を見て、死んだ祖父を別に許すとか許さないとかそういうことは言わないけど、でも、祖父はきっと、一人ぼっちになってこんな気持ちだったのかなと、大泣きしてしまいました。

すまいりー

女性/26歳/東京都/公務員
2021-09-17 21:33

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