相変わらずクダラナイ話し
昨晩、お客さんのお見送りで表に出て、南寄りの空を見上げたら、満月に一歩手前、ほぼまん丸のお月さんが輝いていた。
しばしお客さんと並んで店の前で“お月見”状態。
「何で中秋の名月ってことで人はわざわざお月見なんかするんだろうね」
ふと呟いた私に、お客さんは簡潔な答えを投げてきた。
『そりゃ酒が飲みたいからだろ』
「え?酒飲みたいから月見するの?」
『酒を飲む口実が要るから月見するんだよ』
「へぇ〜、そんなもんか」
『花見だってそうじゃん。酒飲みたいから花見するんだろ?』
「あ〜、そう言われれば、ね」
『花札にもあるじゃん、月見の一杯に花見の一杯って役が。月見で酒、花見でも酒。だろ?』
なんか、すっげぇ説得力。
太古の昔から、酒を喰らうのにはそれなりの口実が必要だったのか。
昔の人も口実には苦労したんだな。
鴻の親父(おおとりのおやじ)
男性/66歳/埼玉県/居酒屋やってます
2021-09-21 14:42