マクロとミクロ
大きくは経済とか経営、小さくは家庭の家計や個人の健康にいたるまで、正しく持続化しようとすることを管理=マネジメントといいます。
目標や基準となる数字があり、それにに対して多いか少ないか。簡単に言えばマネジメントとは「差に気づく」こと。
平熱より高いのが「発熱」というように。
データを取り、分析して、異常があれば手立てを考えます。そこには好き嫌い、先入観、希望的観測といった私情は入れない。
発熱をしても「気合いで頑張れ!」という人はいるでしょうけど、基本、間違いですし、平熱なのに好きだから薬を飲む人はさすがにいません。その基準は万人に明らかで私情は入る余地もないですから。
コロナ行政もマネジメントなので、感染者や死亡者について数で考えなくてはいけないこともあります。1人1人に個人の事情や例外もあるでしょうが、数千数万の計算をするのが行政の仕事です。
「高齢者の死者が減ってきた」という指標にたいして「亡くなってる人もいるのに不謹慎だ」という人もいますが、じゃあ逆に「子供の死者が増えてきた」という情報があったとして不謹慎という理由で、子を持つ親御さんに伝えなくても良いのでしょうか。
同様に比較のグラフを見て「米国・英国の感染は大波です」はオッケイだけど「それに比べて、日本はまだ さざ波です」は何がダメなのか。ただの分析じゃないですか。
優秀な統計学の専門家が政府に提言することで、数千人の命が助かるかもしれないのに、バッシングで辞職に追いやるほうが、よほど命を軽んじていませんか。
そこには好き嫌いや感情論しかありません。
80年前。我が国は、情報を軽んじ、圧倒的な国力差という分析もなく、敵国の好き嫌い「気合い」だけで戦争に突入し、その後のマネジメントも最悪のまま 310万人が亡くなったことがありますが、その教訓は未来に活かされるのでしょうか。
80年前とまではいかないまでも、ほんの3ヵ月くらい前のことを記憶が鮮明なうちに検証することも、今は大切なように思います。
コーギモモ
男性/57歳/神奈川県/飲食業
2021-09-25 01:51