案件…まさかの馴れ初め、それが今の妻です。
スカロケらしからぬ、ちょっと大人向けの案件ですね。私が妻と出会ったのは高校時代でした。学校は違ったのですが、毎朝駅の向かいのホームでベンチに座り本を読んでいた彼女の事が少しずつ気になり出していました。彼女の名前と、ついでにどの辺に住んでいるのか後輩に調べさせました。
当時はそれで終わって、月日が流れて私はデザイン会社に就職して新人のデザイナーでした。その当時私の会社と取引のあったアパレル会社との打ち合わせに行った時に同席した新人のテキスタイルデザイナーがその彼女だったのです。
かなりの衝撃に正直言って仕事どころではありませんでした。彼女の方もうっすら私の事を憶えていてくれた事にも感激しました。
早速その打ち合わせが終わった後にこっそり彼女に連絡先とデートの申し込み。彼女も殺伐とした会社の雰囲気に気分転換をしたかったようです。
そして何度も何度もデートを重ねるうちに「結婚」という文字が2人を意識させて、交際4年目で彼女にプロポーズ…彼女も感激して即OKでした。
あれから24年…3人の子供達にも恵まれて平和な日々が続きましたが、私が50歳の時に妻がガンを発症。妻は48歳で天に召されました。
彼女の遺産である子供達と孫達の成長が私の今の生き甲斐になっています。
時々思うんです…自分も妻のところへ行って、彼女の優しい笑顔に触れて、手料理を食べたいって…。
コロンボ
男性/68歳/神奈川県/自営・自由業
2021-09-27 17:35