案件
お疲れ様です。
私が固まったのはちょうど1年前の夏のこと…。
仕事から帰宅して自宅アパートで玄関の前に着いたときです。
ドアを開けようとした私の視界に飛び込んできたのは、ドアの目の前でひっくり返っている一匹のセミ。
セミをみた瞬間フリーズしながらも私の頭のなかはフル回転!
これは、生きてるの!?死んでるの!?
ドア引戸だから開けようとしたらセミにぶつかるんじゃない?
仮に生きていたとして、ひっくり返って飛び立つにも、廊下の窓は遠いから出る場所がなくてその場で飛び回るんじゃない!?
色々思考を巡らせること5分…。
私は玄関のドアの前でずっと立ち尽くしたまま、部屋に入れずにいました。
そして私はセミと戦う決意をしてドアへ向かいました。
ドアと廊下の床に数センチの段差があることに気づき、慎重にドアを開けました。
丁度セミ1匹分の隙間があり、なんとかセミを刺激することなくドアを開け、部屋に入り、ゆっくりとドアを閉めることに成功しました!
部屋にはいれた喜びも束の間…。
これ、明日の朝出るときまでひっくり返ったままだったらどうしよう…。と次の問題が発生。
本当に少しだけドアを開け、数センチの段差に割り箸を入れて、セミをなんとかひっくり返そうと必死でした。
するとドアの向こうからビチビチビチ!とセミの飛び立つ羽音が。
ビクビクしながらドアを開けると、セミはいなくなっていて、窓からなんとか出ていったようでした。
自分の部屋に入るのにあんなに苦労するのはもうこりごりです…。
チャーボー
女性/32歳/東京都/会社員
2021-09-28 12:48