その時、フロアがフリーズしました
本部長、秘書、社員の皆さま、今日も一日お疲れ様です!
思わずフリーズ案件、ありました。
あれは6年ほど前…職場での出来事です。
その日は特別忙しい日でも何でもなく、ごく普通に仕事をしていました。
事件が起きたのは、窓口で受け取った書類に受付印を押した時…押した印の印影が少し欠けてしまい、日付が見辛くなってしまったのです。
今日は時間があるしとちょっとムキになった私は、二度押ししたことがわからないように印影の上から印のフチを慎重に重ねて、押し直しを試みました。
今思うとこれが良いことなのかどうかはわかりませんが、当時は印影が欠けると押し直しをしており、慣れた作業でした。
ですが、なぜかこの日はうまく印のフチが重ならず…よりムキになった私は、限りなく書類に顔を近付け、まさに全集中で印を押す!
という瞬間に、背後から忍び寄ってきた仲良しの先輩が、小さな声で「ワッ」と驚かしてきたのです。
印の二度押しに全集中状態だった私。
先輩の悪戯で完全に虚をつかれ、なんなら先輩の「ワッ」よりも数倍大きな声で「ウワッ…!」と叫んでしまいました。
その瞬間。普段フロアがしーーーん……と、まさに、フリーズ。
当時私がいた部署は、市役所の人事の部署。同じフロアには財政関係や、庁内管理の部署が入っており、お客さまが日常的にいらっしゃるフロアと比べると、「大きな声」の響くシチュエーションがほぼないフロアです。
私の声は、それはよく響きました。
数秒の静寂の後、周囲は何事もなくまたガヤガヤとし始めてくれたので助かったのですが、全集中を邪魔された私と、出来心で私を驚かした先輩は、その後もしばらくフリーズしていました。
今思い返すと、ちょっと笑っちゃうんですけどね。
やみりー
女性/34歳/神奈川県/公務員
2021-09-28 18:08