本日の案件
本部長、秘書、リスナーの皆様お疲れ様です。
学園祭と聞いて思い出すのは、ウォーターボーイズです。
高校時代は女子校に進学し、私は男子と全く接点の無い日々を送っていました。むしろ女子だけの生活に慣れ、男性の存在さえこの世から忘れ去っていたものです。ある日、部活の仲間から男子校の文化祭に誘われ、興味はありませんでしたが暇だったのでついて行くことにしました。
当日はものすごい混雑で、特に一番混んでいたのはプールの周り。その男子校は実は、あのウォーターボーイズのモデルになった高校で、当時、翌年に映画公開を控えているタイミングだったらしく、余計に混んでいたようです。そういう情報を何も知らず、ぎゅうぎゅうの人混みの中演技が始まるのを待っていると、プールサイドにハイテンションの水泳部男子達が続々と入場してきました。演技は素晴らしく、会場も盛り上がっていましたが、私は、女子校生活には絶対に有り得ない、男子達の水着姿が目の前にあって、とても困惑して演技を見る余裕がありませんでした。みんな真っ黒に日焼けして体も引き締まりまくっていて、でも1番驚いたのは、去年まで同じ中学に通っていたSくんとKくんがそこにいた事です。あのガリ勉で色白で教室の隅にいた2人が、変わり果てた姿でみんなの歓声を浴びていて、喜ぶとか褒めるとかそういう感情より、私はその2人の事が逆に心配になりました。中学時代、色々溜まっていたのかな…、環境に染まってしまったのかな…、一緒に仲良く教室掃除したな…
とにかく私の知ってる2人はもういないんだと、輝いて踊る2人をみて大人に近づく寂しさを感じた学園祭だったのでした。
フユタミオ
女性/41歳/群馬県/会社員
2021-10-11 13:32