案件
皆様お疲れ様です。
私が、当時高校3年生だった頃の文化祭でのエピソードです。
所属していたバスケットボール部のメンバーで、何か文化祭でみんなでやりたいね、ということになり、なぜか、演劇をすることになりました。
タイトルは、「12人の優しい日本人」という三谷幸喜さん脚本の作品。
何せ全員バスケ部出身なので、全員演劇未経験。
練習もなかなか全員が揃わなかったり、セリフがなかなか覚えられなかったりで大変でしたが、なんとか当日を迎えることができました。
当日、それぞれの両親や友人、バスケ部の後輩など多くのお客さんが演劇を観に来てくれました。
そして、演劇が始まって、全員が完璧にこなす中、なんと、私だけあるセリフが飛んでしまったのです。
頭の中は真っ白。何も出てきません。
入ってくるのは、お客さんの、ん?どうした?という表情と、メンバーの、がんばれ!と言いたそうな顔だけ。
結局、メンバーの誰かがセリフのヒントを言ってくれたことで思い出し、なんとかなりましたが、全身の毛穴という毛穴から汗が出てきた瞬間でした。
素人のやる演劇とは言え、みんな本気で練習してセリフも覚えて当日を迎えたので、なかなかの緊張感のあるものでした。
あれ以来演技というものは一度もしてないですが、なかなか経験できないものだったので、終わったときの達成感と何とも言えない恥ずかしさは、今でも忘れられない思い出のひとつです。
西陽が強い家在住
女性/41歳/大阪府/看護師
2021-10-11 14:35