捨てられないもの案件
本部長、秘書、社員の皆様、お疲れ様です。
私の捨てられないものは、思い出のカバンです。
8年ほど前、アパレルで務めていたお洒落な友達からお下がりでもらったものなのですが
きれいなグリーンのキャンバス地に、マチやハンドル部分がブラウンの革になっており、
カジュアルだけどキチンとした感じもあり、デニムにTシャツのような格好が多い私にはピッタリ。
ポケットも多く、ノートPCを入れられるほどの収納力もあったので、結婚式の打ち合わせで地元に帰る時などにも重宝していました。
しかし4年ほど前の冬、アロマディフューザーの近くに掛けていたそのカバンをふと見ると…
ディフューザーの上記が当たった部分に、大きなシミができていたのです…。
私はショックで半泣きになりながら、バッグの補修をしてくれる業者を探しました。
ただのお下がりのカバンに、なぜそこまで?と思われるかもしれません。
物自体が気に入っていたこともありますが、このバッグをくれた友達が、東京に出てきて初めて出来た、仕事関係ではない純粋な友達だったこと、
結婚式の打ち合わせで、プランナーさんに褒められた思い出があることなどもあり、諦められなかったのです。
ようやく探し当てた業者さんに、色のついたキャンバスと本革の組み合わせなので補修が難しく
綺麗になる保証はない…という前置きを受けながらも、4万円掛けて修理に出しました。
先方も色々と手を尽くしてくださったものの、やはりうっすらとシミの境界線は見えてしまう状態で戻ってきました。
もうどこにも持っていけないとは分かっていても、思い入れがありすぎて今でも捨てられません。
シミがついてから時間が経ち過ぎているので今更どうにもならないだろうと思いつつも、今でも時々補修業者を探してしまいます…。
ビスコたべる子
女性/37歳/東京都/自営・自由業
2021-10-13 19:21