ラーメン案件
私の母の実家は山口県です。
母の高校生の時の大親友の実家が、ラーメン屋さんでした。
幼稚園の頃山口から東京に来ましたが、年に何度かの帰省のたびに、そのラーメン屋さんに連れて行ってもらいました。
ラーメン一杯200円。
安いですよね?でも量が少ないんです。
理由は、他のメニューも楽しめるように。
そして小腹がすいた時に駆け込んでさっと食べて仕事に戻れるように、とお母さんが説明してくれました。
チャーハンや大きな餃子、あんかけ焼きそばなどお友達のお父さんが一人で作っているのにメニューが豊富。
ラーメンがたっぷり食べたいなら定番ラーメン以外は普通の量でした。
昼はもちろん夕方でもいつでも混んでいて、お母さんの友達も家を手伝ってバタバタ働いているのでろくに話もできませんが、そのラーメンも、そのお友達もおじさんたちも私は大好きでした。
私が行く時間のお客さんはタクシーの運転手さんが多く、お菓子などをくれるので嬉しかった思い出も。
ラーメン屋さんに行った夜はお母さんとお友達は一緒に飲みに行き、酔っ払った2人がタクシーで祖母の家に帰ってきていました。
携帯電話のない時代、
山口に帰ってきたよー、飲みに行こうー!と誘うために母はラーメン屋さんに昼から訪れていたのだと今書き込みながら気付きました。
ちょっと案件とズレますが、
私にとっては世界で1番美味しくて温かいラーメン屋さんでした。
あぷりこっとん
女性/48歳/東京都/休職中
2021-10-14 17:34