あるアーティストさんの作品を
本部長、秘書、リスナー社員の皆さまお疲れ様です。
私の今年の不運な案件は他人のミスを私のせいにされたことです。
私はスチール撮影のアシスタントをしているのですが、その日は某有名アーティストさんの作品を撮影するアシスタントに伺い、そのアーティストさんの作製された作品を1つ1つ梱包から取り出し撮影場所に配置し、撮影してはまた梱包して元に戻すという作業をしていました。
最後の撮影も無事に終わり、残った作品を梱包していたところ、一緒に梱包作業をしていた別のスタッフの梱包があらい…
そのスタッフは某アーティストさんの部下だったので大丈夫かな?と気遣いつつも作業を続けているとバキッ!と嫌な音が!?
私が作品を型に入れ、そのスタッフが上からスポンジのような緩衝材で押さえているときのことでした。
うわっ!と思い緩衝材を剥がし、中を見ると作品が壊れている…
やっちゃったなぁと作品を見つめていると、そのスタッフは某アーティストさんの元へ。
壊してしまったことを報告するんだろうなと別の作品の梱包を続けているとその某アーティストさんがいらっしゃいました。
そして、私に「壊してしまったものは仕方ないよ、この作品は壊れやすいものだし仕方ない。くっつくなら接着剤とかで直すから大丈夫だよ。ダメならまた作るから。」と優しい言葉を掛けてくださいました。。。
ん?何かおかしい… いやそうじゃなくて…
その場は黙ってすいませんと謝罪しました。
が納得はいきません!
はい、そのスタッフは自分が壊したと報告せずに一緒に作業をしていた私が壊したと報告していたのです。泣
そのアーティストさんが激怒していたら私も反論し本当のことを話したと思うのですが、あまりに優しく慰められたので私の気持ちは抑えることにしました。
いろんな意味で大人の怖さを知り、大人に近づいた瞬間でした。笑
ちなみにそのアーティストさんの作品はテレビのゴールデンタイムに放送されるくらい有名なものなので、もし本当に私が壊してしまっていたら今年は年末年始も休むことなく朝から晩まで働いていたと思います。
いいアーティストさんで本当に良かったです。
パパパパワー
男性/43歳/東京都/自営・自由業
2021-12-13 18:10